<明和地所コミュニティが管理するマンションでの事例の概要>
2023年6月2日~3日にかけて台風2号の影響を受け、関東各地で大雨の被害が続出した。
管理するマンションの隣地の残土が機械式駐車場へ流れ、フェンスの破損と機械式駐車場内へ土砂が流入した。
管理員と管理会社が連携を取り、チームプレーで素早い対処と、被害の拡大を防いだ。
明和地所ライフサポート株式会社
管理員 Y氏
明和地所コミュニティ株式会社
フロント 滝澤氏(マンション担当フロント)
保全部 入口氏
当時の状況について教えてください
フロント 滝澤氏:台風など事前に災害の可能性があることがわかっている場合、管理員さんには出勤したら被害状況を確認して連絡をするようにお願いしていますが、Yさんからの連絡はとても早くわかりやすくて助かりました。
管理員 Y氏:私は、住込みで管理員業務をしています。
通常勤務は朝9時からですが、その日は台風の影響が心配だったため早朝から待機していました。
雨風が強い時は、排水溝に詰まった落ち葉が廊下を浸水させる恐れがあるため、数回にわたり様子を見に行っていました。
朝6時頃、廊下に出ると居住者の方が外の様子を見ておられ、隣の工事現場から土砂が流入していると報告を受けました。急いでkanri.online(iPad)を手に取り、外の様子がよく見える8階の窓から土砂の状況を撮影しました。その後、担当フロントの滝澤さんに写真を送り、電話で状況を報告をしました。
管理員が撮影した土砂流入の様子
滝澤氏:その日は午前中、別のマンションの台風対応に向かわなければならず、現場への急行は難しい状況でした。ただ、Yさんから送られてきた写真で事態の緊急度を判断できたので、出先から車両を駐車場から移動するよう指示をしたのち、所属課長へ協力を依頼しました。
Y氏:滝澤さんから土砂の流入による被害を最小限に抑えるために、「機械式駐車場に停めてある車を移動させてほしい」と指示を受けました。すぐに該当の居住者様を訪問し、出来るだけ迅速に車を移動するよう要請して被害の防止対応をすることが出来ました。
6:30頃には車の移動が完了していたのですね。
滝澤さんから連絡を受けた営業所の方々はどのような対応をしたのでしょうか?
保全部 入口氏:私は、保全部で修繕業務を担当しています。
朝、7時頃に出社するとマンションで隣地からの土砂流入があるとの報告を受け、台風対策メンバーとともに急いで現場へ向かいました。
その際に、管理員さんが現地で撮影した写真を「物件写真」というkanri.onlineの機能を通じて確認しました。被害の状況や深刻度をある程度把握することができ、必要な持ち物や人員の選定をする判断材料となりました。
kanri.onlineに保存されている物件写真を見て必要な道具の準備をされたんですね
入口氏:はい。居住者の安全確保のために被害が起きている場所の封鎖が必要と判断し、会社からカラーコーン、コーンバー、その他必要な用具を持参しました。
私とチームのメンバーの計4名でマンションに到着し、現地を確認しました。土砂流入の危険性が考えられる機械式駐車場とオートバイ置場に規制線を引き、立入禁止区域を設定しました。
管理員さんが撮影してくれた写真がkanri.onlineを通じで社内で共有出来ており、現地へ向かう前に状況が確認できたおかげで、被害状況を事前に把握でき、迅速で適切な対応をとることが出来ました。
機械式駐車場に規制線を引いた様子
入口氏:隣地の工事現場の所有者とも直ぐに連絡が取れ、被害を最小限に抑えるためにショベルカーを手配し、残土の処理を行ってもらいました。
滝澤氏:午後になって、ようやくマンションに到着することができ、理事長や副理事長に直ぐに駆けつけられなかったことをお詫びしたうえで、状況説明を行いました。すると「明和地所コミュニティさんの素早い対応と対策のおかげで、安心感がありました」とのお言葉をいただきました。
幸いなことに当マンションは大規模修繕工事中で、足場や落下防止ネットが土砂を受け止めてくれており、大きな被害は免れました。
機械式駐車場の様子
理事長さんや居住者の方々にもご満足いただける対応ができたのですね。
滝澤氏:はい。
発生から2日後には、隣地の業者が土砂の撤去と清掃を行いました。さらに2日後には、土砂の流入を防ぐために土留め対策を実施して対応が完了しました。
他の担当物件の大雨被害の対応もあったので、毎日現場に行くことが出来なかったですが、Yさんは毎日状況写真を撮影し報告してくれたので、現場を毎日確認に行っているのと同じレベルで状況を確認出来て助かりました。
管理員が撮影した土留対策の様子
応急対応の完了後も日々写真で報告をあげているのですね
Y氏:管理員は常にマンションにいるので写真を撮っておくことで、フロントの滝澤さんが現地に来なくても状況わかるように日々、マンションの変化や不具合などがあれば報告しています。
滝澤氏:日々、管理員さんが写真で報告してくれるので、理事会にわかりやすい資料を作成することができます。今回の災害時も含めて、kanri.onlineを活用することで、居住者の皆様に安心感を提供できるように努めています。
<マンション理事長よりコメント>
当時、私が土砂の流入に気づいたときには、既に管理員が迅速に対応してくれていました。明和地所コミュニティの担当者も直ちに駆けつけてくれ、対応してくれたことに本当に感謝しています。
理事会では、フロントの滝澤さんが写真をまとめて、わかりやすく状況を報告してくれています。私はこのマンションに30年以上住んでいますが、管理員さんも常に掃除をしっかりしてくれているので、清潔を保てていますし、親しみやすく、声をかければすぐに対応してくれます。
不測の事態が発生しても、明和地所コミュニティの対応には安心感があり本当に感謝しています。
『物件写真・動画』機能
撮るだけでデータを共有
kanri.onlineでは、管理員が撮影した写真や動画は、自動的にクラウド上に保存され、フロント・保全部・指導員などマンションに関わる関係者とのデータ共有が可能です。
担当フロントが対応できない状況にあっても、管理員が撮影した写真や動画をもとにチームワークで迅速な問題解決に当たることができます。
また、災害時は、管理員<>担当フロント<>保全部の共通チャットを通じたコミュニケーションをとることで適切な対応・対策をしています。
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