<明和地所コミュニティが管理するマンションでの事例の概要>
設備点検の報告書により、受水槽置場の水位上昇の問題が浮かび上がった際、管理オンラインのチャットと写真共有機能を活用し、遠隔観察で工事までの状況把握ができた事例。
明和地所コミュニティ株式会社
営繕部 水上氏(営繕担当者)
当時の状況について詳しく教えていただけますか?
営繕部 水上氏:6月2日の午前中に協力会社から届いた設備点検報告書の確認をしていました。
あるマンションの報告書に、受水槽置場にある雨水枡内の排水管に草木の根が入り込み、詰まっているという不具合報告が記載されていました。このままでは大雨時に水が溢れ、ポンプが故障して断水してしまう危険があることが推測できました。
報告書を確認していたその日は、翌日に関東に台風が接近して大荒れになるとの予報があったので、急いで現地確認に向かいました。
この報告書は、5月23日に行われた点検の報告で、5月29日付けで管理オンラインにて提出されていました。おかげで、台風がくる前に問題に気が付くことが出来ました。
点検日から約1週間で管理会社が報告書を確認できるというのは、タイムリーに問題の把握が出来たわけですね。
水上氏:はい。以前は、点検実施日から約20日から30日後に印刷された報告書が郵送で提出されていました。管理オンラインの導入後はwebで上での提出になったので最短で2日後に提出してくる協力会社もいます。
管理オンラインが導入されていなかったら、1か月後にならないと報告書が確認できなかったため、被害が出ていたかもしれません。台風が接近する前に報告書を確認できたおかげで被害を未然に防ぐとこが出来ました。
水上氏:私がマンションへ向かっているときには、既に台風の影響で雨が降っておりました。現地に到着し、受水槽置場を確認したところ、雨水桝内の排水の流れが鈍く、水位が少しずつ上昇していることが確認できました。このまま水位が上昇し続けると問題が発生する可能性があったため、一次対策として急遽協力会社に水抜き作業を依頼しました。
水抜き作業は一時的な措置だったのですね
水上氏:はい、水抜き作業により一時的な対策は完了しましたが、根本的な問題である排水管の詰まりを解消するには工事が必要でそれには時間がかかります。
その間、定期的な観察が必要でしたが、毎日現地に行くことは難しかったので、管理員さんに毎日、雨水桝の水位のモニタリングをしてもらい、雨の日とその翌日には雨水枡の写真を撮影して管理オンラインで報告するように依頼しました。
管理員さんに経過観察を依頼して、写真を送ってもらうことで状態が確認できたのですね
水上氏:幸い工事までの間に、水抜きが必要になる状況になることはありませんでしたが、リアルタイムでの報告をもらえたことは営繕部としても大変助かりました。
最終的に現在は配管のルート変更工事も終了し、問題はありません。
報告書が早く提出されたことで台風が来る前に状況の確認と対策ができ、管理員さんに経過観察をしてもらうことで被害を未然に防ぐ事が出来たのですね。
水上氏:管理オンラインの活用によって報告書が早く確認できたことで、台風が接近する前に問題を把握し、迅速な対応をとることが出来ました。また、管理員さんが管理オンラインで報告してくれる写真があったおかげで、毎日の状況確認ができ被害を発生させることもありませんでした。
今後も、営繕部として管理オンラインの機能を活かしてマンションの危険を未然に防ぎ緊急事態に備えるための対策を検討していこうと思います。
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